ファショコン通信

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THEATRE PRODUCTS 2008 S/S ショーレポート

日時: 9月2日(日)12:30~
会場: 東京ミッドタウン・ホール HallA
今季のシアタープロダクツのテーマは「ハネムーン(Honeymoon)」。ウエディングドレスに始まり(画像をみる)、ルームサービスのメニューのような刺繍(画像をみる)、ホテルのクッションのようなバッグ(画像をみる)等、異国情緒溢れるプリント生地を用い、旅行をイメージさせるエッセンスの詰まったコレクションで、クラシカルでありながら、ポジディブで軽やかな世界を表現したのだそうだ。また、今回はレディースウェアとメンズウェアを一つのショーの中で混在して発表しており、メンズウェアラインである今季のキングリーシアタープロダクツのテーマは「ベトナム航空(Vietnam Airlines)」であった。こちらは、シアタープロダクツとしては初めてとなる企業コラボレートコレクションであり、ベトナム航空という独特のキャラクター性と企業カラーであるブルーの色合いに惹かれ、ブランド側からコンタクトを取る形でコラボレートが実現したとのこと。そして、ベトナム航空の企業カラーであるブルーをテーマカラーに、ポリエステルのスラックスやコットンブロードのシャツ(画像をみる)等、ベトナムらしい実直で美しいイメージをコンセプトとして、デザイナーがベトナムに行って感じたものを表現したのだそうだ。
さて、今季のコレクションは「ハネムーン」と「ベトナム航空」というキーワードが主導する形でアイテム作りを行ったそうだが、ショーの構成自体も、レッドとブルーに塗り分けられたキャットウォークのレッド側を新婦役の女性モデルが、ブルー側を新郎役の男性モデルが歩き、新婚の男女が飛行機に乗ってベトナムを旅するようなイメージのものとなっていた。個々のアイテムを見てみると、例えば、1枚目写真のような、細かなリリアンが特徴的なレーヨン55%・ナイロン25%・リネン20%のレッドのフード付きカーディガンや、左ポケットのフラップ部分にあしらわれたベトナム航空のワンポイントマークが可愛らしい、透けてしまいなほど薄く軽やかな超軽量ナイロン100%のブルーのブルゾン等、テーマカラーのブルーとその対となるカラーのレッドを上手に使い分け、春夏らしい涼しげでありながらもオリエンタルな雰囲気溢れる物が多い印象であった。













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