ファショコン通信

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wagamama mishin 2007 S/S 展示会レポート

日時: 12月1日(金)
会場: ワガママミシンアトリエ
今季のワガママミシンのテーマは「ダンシングピエロ」。踊りがテーマということで、アイテムにも踊るピエロがプリントされていたり、ピエロをイメージした菱形模様がプリントされているアイテムが多く見られた。また、ショーの時にはモデルがダンスを披露したりしていた。
ブランドのベースとなるコンセプトは「楽しく幸せな気分になれる服作り」なのだそうだが、今季のテーマやアイテム、ショー展開のポップさにそれが表れている。尚、ショーではモデルが格闘技のポーズをとったり、「SPEED TK RE-MIX」が流れたりしていたが、これはデザイナーが格闘技好きということを聞いたショーディレクターのアイデアなのだそうだ。
個々のアイテムを見ると、ピエロをイメージした波打つ菱形の顔料プリントが施されたニッカボッカー(「ピエロの為のニッカボッカ」)、ニッカボッカと同じプリントが施された、通常よりも丈が長いパーカー(「ワンピース + パーカー = ワンパーカー」)、ボーダーシャツを着た踊るピエロのモチーフの顔料プリントが施されたTシャツ(「踊る!ピエロTシャツ」)、Tシャツと同じプリントがストライプ地の生地に施された、裾からポケットがはみ出すディテールのキャミソール(「飛び出せ!ピエロキャミソール」)等々、面白いものがあった。尚、Tシャツの裾ステッチはステッチラインが縦に入っているやや変則的なもので、ショーで見ただけでは気付かないディテールの捻りも好印象であった。
筆者が展示会を訪れた後の印象としては、アイテムのバリエーションが非常に少ないので、そのシーズンのコンセプトを形作る上で、奥行きや幅広さを充分に発揮できずにいるような印象を受けるのが気がかりであった。中心となるコンセプト作りという意味ではオリジナリティを見出すことが可能なだけに、今後はそういった課題をどう克服できるかがポイントであるような気がした。













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※3月23日(金)~25日(日)に代官山の sharts bakka というショップにて、wagamama mishin は3日間の期間限定ショップを開催する模様。